カーリースは頭金やボーナス払いがなくても新車に乗り始められることや、車にかかる費用が毎月定額などからとても人気の高いサービスとなっています。
しかしネット上では「カーリース やめとけ」という口コミもあり、カーリースは罠があるの?と心配になる方も多いでしょう。
結論から言うと、カーリースがやめとけと言われる理由は以下の通りです。
- カーリースは貧乏人だと思われている
- カーリースはカーローンに比べて割高になる場合がある
- 車が自分のものにならない場合がある
- 走行距離制限が設けられている場合がある
- 車を自由にカスタマイズできな場合がある
- 中途解約が認められていない場合がある
- 違約金が発生する場合がある
- 契約満了時に追加費用が発生する可能性がある
この記事ではカーリースがやめとけと言われる理由について詳しく解説していきます!
カーリースを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カーリースがやめとけと言われる8つの理由
カーリースは貧乏人だと思われている
カーリースは、頭金などの初期費用がなくても車に乗り始められることや車にかかるコストが安く抑えられるお得なサービスです。
そのため、お得を求める=貧乏人という認識をしている方も中にはいるでしょう。
しかしカーリースを利用している人の中には、法人でリース契約をしている方や、お金持ちだけど車に興味がない方などもいます。
カーリースは必ずしも貧乏人が利用するサービスというのは大きな間違いです。
カーローンに比べて割高になる場合がある
「カーリースはカーローンよりも割高だからやめておいた方がいい」という口コミをよく見かけます。
カーローンで車を購入した場合、毎月の基本的な支払いは、車両本体価格+利息分です。
その他にも税金やメンテナンス費用・車検代も別途支払う必要があるため、トータルで再計算する必要があるでしょう。
車を長期的に保有するとなれば、故障による修理費用も必然的に発生します。
一方でカーリースの場合は、月々のリース料金に自動車税やメンテナンス費用・車検代もすべてコミコミです。
メンテナンスプランで契約すれば、予期せぬ故障などによる急な修理費用の負担もありません。
そのため、カーローンで車を購入した場合でも、カーリースより高くなる可能性はあるため必ずしも割高だとは言い切れません。
車が自分のものにならない可能性がある
カーリースでは契約期間が満了したら、リース会社に車を返却するのが一般的です。
「毎月お金を支払っても、最終的に車が自分のものにならないならお金がもったいない」
このような意見もありますが、カーローンで車を自分のものにするデメリットにも目を向けてみましょう。
日本自動車工業会の2021年度乗用車市場動向調査によると、自動車の保有期間は平均7.1年となっています。
新たな車に乗り換えをしたくなった場合、車の売却価格が残りのローンを下回り、ローンが残ったまま乗り換えを迎えるなんて可能性もあります。
そのためカーリースを利用し、契約満了のタイミングで新たにリースをすることで、ローンが残ることなく車を乗り換えることができます。
走行距離制限が設けられている場合がある
一般的にカーリースでは、返却時の車の価値を保つために走行距離制限が設けられています。
走行距離制限を超えてしまうと超過料金を支払わなければいけません。
上限や超過料金はリース会社によって異なりますが、
・月間走行距離:平均500〜2 ,000km
・超過料金:5〜10円/1km
が相場となっています。
このように走行距離制限があると、急な遠出ができなかったり、制限を気にしないといけないことから「カーリースはやめとけ」と言われています。
しかし走行距離をあらかじめ多めに設定しておくことや、制限がないプランを選択することもできるのでそこまでの問題ではないでしょう。
車を自由にカスタマイズできない場合がある
一般的にカーリースでは、契約満了時に車の返却を求められます。
車の状態を契約時と同じ状態で返却する必要があるため、基本的にカスタマイズはできません。
しかし、後から原状回復ができる程度のカスタマイズを認めているリース会社もあります。
さらに契約満了時に車がもらえるプランでは、カスタマイズや走行距離制限がなく、マイカーのように車に乗ることができます。
中途解約が認められていない場合がある
カーリースでは契約期間をもとに月々のリース料金を設定するため、原則として途中解約は認められていません。
どうしても途中で解約をする場合は、違約金が発生するケースもあります。
最近では契約期間を1年単位で選べるカーリースも増えてきました。
ご自身のライフスタイルに合わせてリース期間を選択できるので、途中解約のリスクは最小限に抑えられます。
違約金が発生する場合がある
カーリースでは途中解約だけではなく、全損事故を起こした場合にも違約金を支払う必要があります。
カーリースでは違約金を支払えば終わりですが、マイカーの場合、残りのローンや次の車を購入する費用がかかります。
全損するような大きい事故を起こせば、どちらにしても多額の費用を支払わなければならないため、カーリースだけのデメリットではありません。
カーリースでは、全損事故による違約金の支払いリスクを抑える方法が2つあります。
- 契約期間を短期にする
- こまめにメンテナンスをする
契約期間を短期にする
契約期間が長くなるほど、交通事故に遭遇するリスクは高くなります。
全損事故を起こしてリース車両に乗れなくなっても、リース料金の支払いは継続しなければなりません。
無駄な出費を抑えるために、ご自身のライフスタイルに合ったリース契約を繰り返すことがおすすめです。
こまめにメンテナンスをする
メンテナンスが行き届いていない車は、故障しやすく事故を起こすリスクが高まります。
メンテナンスプランにすれば、メンテ時期も指定してくれるので安心です。
契約満了時に追加費用が発生する可能性がある
カーリースの契約方式は2種類あります。
オープンエンド方式:リース契約する際に残価が契約者にも提示されている。
- メリット:契約時に残価をリース会社と決められるので、残価を高く設定すれば月額料金を抑えることが できる
- デメリット:契約満了時に発生した差額は全部負担しなければいけない
クローズエンド方式:リース契約する際に契約者に残価が提示されない。
- メリット:契約満了時に差額が発生しても負担する必要がない
- デメリット:残価が非公開のため自分で決めることができない
オープンエンド方式は契約時に残価を高く設定するため、月々のリース料金を安く抑えられるメリットがあります。
しかし契約満了時にリース車両の下取りがあり、車の使用状況によっては契約満了時に残価精算を求められるでしょう。
クローズエンド方式であれば契約満了時に追加費用を支払う必要はないので、追加費用が発生する可能性はありません。
カーリースをやめといた方が良い人の特徴
生活環境の変化が激しい人
カーリースは、1度契約をすると契約満了期を迎えない限りは中途解約をすることができません。
そのため、車が必要なくなったなどの事情ができても支払いは続いてしまいます。
しかしリース会社によっては、中途解約ができるプランを選択することもできるため、「生活環境は変わるけどカーリースを利用したい」と思っている方は検討してみましょう。
走行距離が極端に多い人や車を自由にカスタムしたい人
カーリースでは1ヶ月で走行できる距離や車をカスタムできる範囲が設けられています。
これは契約満了後、車を返却する際に価値を落とさないためにあります。走行距離は500km〜2,000km以内で設けているリース会社がほとんどです。
しかしプランによっては、契約満了後に車がもらえるプランなどがあります。
その場合は走行距離やカスタムが自由になるため問題ないでしょう。
カーリースを後悔せずに利用できる人の特徴
ここからは、カーリースを後悔せずに利用できる人の特徴を解説していきます!
- 初期費用の負担をなるべく抑えたい人
- 数年ごとに新車に乗り換えたい人
- 人気の新車に早く乗りたい人
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
初期費用の負担をなるべく抑えたい人
カーリースを契約する場合、頭金は0円が基本です。
毎月一定額のリース料金を支払うだけで、お気に入りの新車に乗ることができます。
マイカーを購入する場合だと、ローンを組むために頭金だけでも数十万円が必要になるでしょう。
車を購入すると、両本体価格のほかにもさまざまな費用がかかります。
- 新車購入時の諸費用
- 自動車税
- 自動車重量税
- 消費税
- 環境性能割
- リサイクル料金
- 自賠責保険料
- 任意保険料
- 新車の検査登録手数料
- 車庫証明の費用
- 納車費用
このような初期費用を気にしたくない方は、カーリースが向いています。
数年ごとに新車に乗り換えたい人
カーリースは、契約期間の満了時に車を返却するサービスです。
続けて車が必要な場合は、改めてカーリース契約を結ぶことで再び新車に乗り換えられます。
- 家族が増えて広い車に乗り換えたい
- 子どもが独り立ちして広い車が必要なくなった
- 単身赴任中だから期間限定で車を使いたい
必要なタイミングで欲しい要件を満たした新車に乗り換えられるのが、カーリースの魅力です。
人気の新車にいち早く乗りたい人
マイカーを新車で購入する場合は、納車までにある程度の期間がかかります。
近年は原材料費や輸送費の高騰から、部品不足の影響で納車が長期化しているのが現状です。
カーリースならマイカー購入よりも納車が早いというメリットがあります。
各自動車メーカーの工場では、一般製造とは別にカーリース用の生産枠を設けていることが理由です。
例えば2023年1月に発売された新型プリウスは納車1年以上待ちですが、カーリースなら約2ヶ月待ちと驚くほど短縮されます。