「カーリースはやばい」とよく言われてるのは皆さんもご存知でしょう。
近年、車のサブスクとも言われており利用者も増えてきているカーリースですが、インターネットで検索をすると「一度契約すると中途解約ができない」「契約満了後に追加費用が発生する可能性がある」など、カーリースはやばいという噂も出回っています。
しかしカーリースは毎月定額で車を所有できることや頭金なしで新車に乗れるなど、多くの魅力的な部分も兼ね備えています。
そこで今回はカーリースがやばいと言われる理由と、契約満了まで快適にカーリースを利用するためのポイントを解説していきます!
- 車を購入するより割高だから
- 車のカスタマイズができないから
- 月々1万円台にはカラクリがあるから
- 契約終了時に残価精算があるから
- 途中解約すると違約金が発生するから
- 契約終了しても車が自分のものにならないから
- 走行距離制限に違反すると違約金が発生するから
- 車にキズやヘコミを付けると原状回復費用を請求されるから
- 全損事故を起こすと高額な違約金を請求されるから
この記事では、教習所教官として車の維持管理について指導してきた私が、カーリースがやばいと言われる理由について詳しくご紹介します。
カーリースを検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 想像していたよりもお金がかかった
- 制限が多くて車の所有に疲れた
- 違約金が高くて苦労した
カーリースは、メンテナンスや税金などの車にかかる費用を毎月一定額にまとめるサービスです。
「新車を購入するより安く車が手に入る」と勘違いしている方が、上記のような不満を漏らしているように思います。
カーリースの仕組みをしっかりと理解して契約すれば、このような不満は出ないでしょう。
カーリースがやばいと言われる理由9つ
一見すると、どれもカーリースがやばいと言われることに納得できそうな理由です。
では、本当にやばいのかを一つ一つ解説していきます!
車を購入するより割高だから
カーリースが、新車を購入するよりも割高なのは事実です。
N-BOXのGグレードを新車購入する場合と、カーリースする場合で比較した結果、以下の通りとなりました。
- 車購入:1,718,190円
- カーリース:2,844,600円
しかしカーリースには、税金や保険料などのその他諸費用も含まれています。さらに初月から定額で乗れることや、急な出費が無いのも大きなポイントです。
支払い総額だけで比べると高額ですが、新車購入の場合は車両本体価格のみとなっており、税金や車検などの料金は含まれていません。
そのため、必ずしもカーリースの方が割高だとは言い切ないのです。
契約期間やプラン、選択する車種などによってはカーリースの方がずっとお得になる可能性もあるのです!
車のカスタマイズができないから
カーリースの車は所有権がリース会社にあるため、契約終了時に車を返却します。
貸し出した時と同じ状態で返却する必要があるため、カスタマイズを認めていないカーリースは多いです。
車いじりが趣味の方や自分好みにドレスアップしたい方は、カーリースの契約に注意する必要があるでしょう。
カーリースの中には、契約終了時に車がもらえるプランを用意しているところもあります。
月々1万円台にはカラクリがあるから
カーリースでは「月々1万円台から新車に乗れる」と謳っている広告をよく目にします。
しかし月々1万円台には、3つの注意点があります。
- 低いグレードで装備が不十分な場合が多い
- 9〜11年という超長期契約になりやすい
- 年2回のボーナス払いが10万円以上設定されている場合がある
これらを見落として契約してしまうと、予想外の出費に頭を悩ませることになるでしょう。
また月々の支払い料金は人それぞれなので、自分が無理なく払える金額で契約をしましょう。
契約終了時に残価精算があるから
カーリースには、オープンエンド方式とクローズドエンド方式という2つの契約プランがあります。
契約終了時の車の価値を残価と言い、オープンエンド方式ではリース会社が残価を高めに設定します。
高めに設定された残価よりも車の価値が落ちていた場合、差額を支払う残価精算があるので注意が必要です。
オープンエンド方式では残価精算のリスクがある分、月々のリース料金は安く設定されています。
月々のリース料金は高くなりますが、どんな乗り方をしても契約終了時の残価精算が無いので安心です。
途中解約すると違約金が発生するから
カーリースで支払う月々のリース料金は、以下の方法で算出されます。
残価を引いた車両代金÷契約年数
契約年数を長くするほど月々のリース料金が安くなる仕組みなので、途中解約ができません。
万が一途中解約した場合は、残りの契約期間に応じた違約金が発生します。
契約終了しても車が自分のものにならないから
カーリースは、契約終了時に原則として車を返却するサービスです。
「自分のものにならないのにお金を払うのはもったいない」と考える方が多いのでしょう。
しかし車を自分のものにしても、一生乗り続けるわけではありませんよね。
日本自動車工業会の2021年度乗用車市場動向調査では、自動車の保有期間は平均7.1年となっています。
3回目の車検を通す前に、車を手放す方が多いようです。
車は消耗品なので、自分のものにしてもいずれは買い替え費用が必要になることを知っておきましょう。
最終的に車を自分のものにしたいのなら、もらえるプランがあるカーリース選択肢しましょう!
走行距離制限に違反すると違約金が発生するから
車は走るほど消耗するものなので、返却前提のカーリースでは走行距離に制限をかけているところが多いです。
走行距離制限に違反した場合は、カーリースごとに対応が異なります。
- 1kmあたり約5〜10円の超過料金を支払う
- 超過料金は無いが残価精算時の査定に響く
- 規約違反として違約金を支払う
契約できる走行距離は、月500km〜2,000kmと幅広く設定できます。
街乗りメインなら500kmでも十分ですし、月1回旅行があったとしても1,500kmもあれば十分でしょう。
他にも走行距離無制限のプランもあるため、走行距離を気にしたく無い方は選択肢として入れておきましょう!
車にキズやヘコミを付けると原状回復費用を請求されるから
返却を前提としているカーリースでは、車を返却する際に貸し出し時と同じ状態にする必要があります。
車にキズやヘコミを付けてしまった場合には、その修理代として原状回復費用を請求されるので注意が必要です。
カーリースでは自分で勝手に修理ができない
カーリース車両の修理は、リース会社ごとに修理先が決まっています。
費用を安く抑えられる修理先を知っていても、持ち込めないのはデメリットに感じるでしょう。
メンテナンスプランで修理代をカバーできる
カーリースの契約プランには、事故時の修理代もカバーできるメンテナンスプランが用意されています。
バッテリーやタイヤ交換などの費用も全てコミコミなので、家計管理がとても楽です。
突発的な費用を気にしたくない方は、メンテナンスプランを契約すると良いでしょう。
全損事故を起こすと高額な違約金を請求されるから
返却前提のカーリースでは、車が全損するような事故を起こすと高額な違約金が発生します。
- 残りの契約期間分のリース料金
- 契約時に設定した残価
- 途中解約の違約金
- 事務手数料
- 解約手数料
これらの合計金額が違約金となるため、注意が必要です。
車がもらえるプランのカーリースであれば、残価精算が無いので違約金は多少安く抑えられるでしょう。
まとめ:カーリースは必要な期間だけお手頃価格で車に乗れるサービス
この記事では、カーリースがやばいと言われる9つの理由について詳しく解説してきました。
カーリースがやばいと言われる理由の多くは、車購入よりもお金がかかる点にあります。
しかしカーリースは、必要な期間だけお手頃価格で車に乗れるサービスです。
一定期間だけ車が必要な方や、車を頻繁に乗り換える方はカーリースの方がおすすめと言えるでしょう。