近年車を購入するのではなく、カーリースを利用する方が増えています。
しかしネット上では「カーリースはやばい」とよく言われてるのは皆さんもご存知でしょうか。
近年は車のサブスクとも言われており、利用者も年々増加してきているカーリースですが、インターネットで検索をすると「一度契約すると中途解約ができない」「契約満了後に追加費用が発生する可能性がある」など、カーリースはやばいという噂も出回っています。
実際にGoogleで「カーリース」と検索をすると以下のような関連性の高いマイナスな言葉も出てきます。
しかしカーリースは、毎月定額で車を所有できる・頭金なしで新車に乗れるなど、多くの魅力的な部分も兼ね備えています。
そこで今回はカーリースがやばいと言われる理由と、契約満了まで快適にカーリースを利用するためのポイントを解説していきます!
- 車を購入するより割高だから
- 車のカスタマイズができないから
- 月々1万円台にはカラクリがあるから
- 契約終了時に残価精算があるから
- 走行距離制限に違反すると違約金が発生するから
- 車を返却する際に原状回復費用が発生する可能性があるから
- 契約期間中に中途解約ができないから
- 審査に通らないとリース契約できないから
カーリースとは?
まじ初めに、カーリースとはどういうものなのかを解説します。
カーリースとは自分で好きな車を選び、その車に月々定額で乗ることができる車のサブスクのようなものです。
①自分で好きな車種を選択する
②リース業者が代わってディーラーから選択した車を購入する
③月額料金をリース会社に支払いながら車を所有できる
④契約満了時に車を返却orもらう
※リース会社が車の購入費用を肩代わりする形になるため、車の所有権はリース会社になり、使用者は契約者の名義となります。
車両のナンバーは「わ」や「れ」などではなく一般のナンバーとなり、希望ナンバーにすることもできます。
毎月カーリース業者に支払うリース料金の中には、車検や税金・その他諸費用が含まれており、契約満了までずっと一定の金額で毎月車を維持することができます。定期的な大きな出費がないため、家計の負担も少なくできるのがカーリースの最大の特徴です。
カーリースがやばいと言われる8つの理由
車を購入するよりも割高になる可能性がある
カーリースが、新車を購入するよりも割高なのは事実です。
例としてN-BOXのGグレードを新車購入する場合と、カーリースする場合で比較した結果、以下の通りとなりました。
- 車購入:1,718,190円
- カーリース:2,844,600円
しかしカーリースには、税金や保険料などのその他諸費用も料金に含まれています。さらに頭金なしで初月から定額で乗れることや、車検や税金などの定期的な出費が無いのも大きなポイントです。
支払い総額だけで比べると高額ですが、新車購入の場合は車両本体価格のみとなっており、税金や車検などの料金は含まれていません。
そのため、必ずしもカーリースの方が割高だとは言い切れないのです。
契約期間やプラン、選択する車種などによってはカーリースの方がずーっとお得になる可能性もあるのです!
車のカスタマイズを自由にできない可能性があるから
カーリースの車は所有権がリース会社にあるため、契約終了時に車を返却するのが一般的です。
貸し出した時と同じ状態で車を返却する必要があるため、穴あけ加工やカラー変更など、原状回復が困難な大幅なカスタムは禁止されています。ただホイールの履き替えやカーナビの取り付けなど、原状回復可能なカスタムは自由に行えます。
車いじりが趣味の方や自分好みにドレスアップしたい方は、カーリースの契約に注意する必要があるでしょう。
契約満了後に車が譲渡されるプランを選ぼう
カーリースの中には、契約終了時に車がもらえるプランを用意しているところもあります。
カーリースを利用しながら車を自由にカスタムしたいという方は、契約満了時に車がもらえるプランを選択しましょう。一定の条件を満たすことでリースしていた車を譲渡してもらえるため、残価精算の必要もなくなります。
このようなプランを選択することで、契約中もマイカーと変わらずに車に乗ることができます。
そのため契約期間中でも、走行距離を気にせず、車のカスタマイズも自由に楽しむことができます!
月々1万円台にはカラクリがあるから
カーリースでは「月々1万円台から新車に乗れる」と謳っている広告をよく目にします。
しかし月々1万円台には、3つの注意点があります。
- 低いグレードで装備が不十分な場合が多い
- 9〜11年という超長期契約になりやすい
- 年2回のボーナス払いが10万円以上設定されている場合がある
これらを見落として契約してしまうと、予想外の出費に頭を悩ませることになるでしょう。
また月々の支払い料金は人それぞれなので、自分が無理なく払える金額で契約をしましょう。
契約終了時に残価精算の可能性があるから
カーリースは、契約時に残価設定をすることでカーローンよりも安く車に乗ることができます。
しかし契約満了時に返却する車が、契約時に設定された残価よりも価値が下回っていた場合は、その差額を支払わなければいけません。
このように、最終的に残価を補う出費があることが、やばいと言われる1つの理由です。
残価を気にしたくない人はクローズエンド方式で契約をしよう
カーリースには「オープンエンド方式」と「クローズエンド方式」の2種類の契約方式があります。
?オープンエンド方式とは?
月々の支払い金額を抑える代わりに、契約満了時に追加請求される可能性がある契約方法です。
?クローズドエンド方式とは?
月額料金が高くなりやすい傾向がありますが、契約満了時に追加料金が発生しない契約方式の事を指します。
上記で解説したように、契約満了時に残価精算が発生するケースはオープンエンド方式で契約した場合です。
クローズエンド方式で契約をすれば、残価の存在や条件を知ることができません。そのため、実際に残価での差額が生じても精算する必要がないのです。
走行距離制限に違反すると超過料金が発生するから
一般的にカーリースでは、契約時に設定した車の残価を保つために1ヶ月間の走行距離の上限を設定します。
走行距離制限が設けられていることで急な遠出に対応できなかったり、常に走行距離を気にしながら乗らないといけないことがデメリットだと言われています。
さらに設定した走行距離の上限を超えてしまうと超過分の料金を支払わなければいけません。
上限や超過料金はリース会社によって異なりますが、
・月間走行距離:平均500〜2 ,000km
・超過料金:5〜10円/1km
が相場となっています。
しかし超過の有無は契約満了時に総合走行距離として判断されることが多いため、走行距離をオーバーしてしまった月があっても結果的に上限を超えていなければ追加料金が発生することはありません。
心配な方は走行距離を多めに設定しておこう
ソニー損保保険が2021年に行った「全国カーライフ実態調査」では、平均年間走行距離が6,186kmだと発表されました。6,186kmというと、東京から大阪を約13往復ほどに該当します。
このデータを参考に、自分のライフスタイルから月の走行距離を計算してみましょう。
もし走行距離が超えそうな場合はあらかじめ走行距離を1つ上のプランに設定しておくことがおすすめです。
また、車を頻繁に使う人や遠出が多い方は、走行距離が無制限のプランもあるので検討してみましょう。
有名なMOTAカーリースや定額カルモくんでは、7年以上の契約であれば走行距離制限がないプランがあるため、マイカー感覚で車を利用することができます。
車を返却する際に原状回復費用が発生する可能性があるから
カーリースは契約が終了すると車を返却するのが一般的です。返却時には「原状回復」が義務づけられています。
原状回復とは、車を返却の際に契約当初の状態に戻すことです。
そのため車を改造していたり、損傷や社内の汚れがなど車の価値が下がる要因がある場合は、返却時に追加の費用を請求されることがあります。
シートカバーやドリンクホルダー程度なら取り外しが可能なため、原状回復費用がかかることはありません。
また、リース期間によって原状回復費用が変わることはありませんが、期間が長ければそのぶん車を壊してしまう可能性も高くなるので注意しましょう。
原状回復費用の保証を受けられるプランを選ぼう
車が故障した際、リース車の修理費用は契約者が自己負担するのが一般的ですが「メンテナンスリース」と「ファイナンスリース」2種類のどちらを選ぶかによって自己負担額が異なってきます。
メンテナンスリースとは、税金や車検など全ての費用が月額の料金に含まれており、契約者はガソリン代と駐車場代のみの負担となる。
ファイナンスリースとは、車のリース代のみ含まれておりそれ以外は全て自己負担となる契約で、自己負担額は増えるが月のリース料金は安くなる。
原状回復費の保証を受けたい方は、メンテナンスリース契約をしましょう!
中途解約ができないプランもあるから
車を乗り続けていると、ライフスタイルの変化やアクシデントによって車を手放したくなることがあります。
しかしカーリースでは、契約内容の変更や中途解約は原則認められていません。
例外として車が災害や事故・盗難などで全損扱いとなった場合は中途解約金として、契約期間終了までの利用料金と残価を支払わなければいけません。
この時に発生する中途解約金が発生することがやばいと言われています。
しかし車を購入した場合でも、何らかのアクシデントで車が全損するなど走行不可になってしまうと、残債がなくなるわけではないため、カーリースだけのデメリットとは言えません。
適切な契約年数の選択やプラン内容を見直そう
中途解約金のデメリットはカーリースだけに限ったことではありませんが、高額な料金が発生してしまうのは事実です。
無駄な違約金が発生しないためにも、自身のライフプランに合った契約年数の選択や任意保険に加入をする際に違約金特約をつけるなど、万が一のために備えておくことでこちらのデメリットを回避しましょう。
審査に通らないとリース契約ができない
カーリースを利用する時は、車購入時と同様にローンの審査に通過しなければいけません。
カーローンの場合、クレジットカードや他の借り入れがない状態で、年収の半分が自動車ローンを組める目安だと言われています。年収400万円の場合は、総額200万円の自動車が目安ということになります。
しかしカーリースの場合、契約時に残価設定をすることから、車両本体価格を安く抑えられるので審査に通りやすくなります。
例えば250万円の車を購入する際、購入の場合は250万円全額が審査対象になるのに対して、カーリースでは残価設定が50万円だった場合、審査対象の価格は250万円−50万円となります。そのため車を購入する時のローン審査に比べて通りやすいのが特徴です。
審査に通るか不安な方はニコノリがおすすめ!
ニコノリは「ジャックス」「アプラス」「オリックス自動車」「オリコオートリース」の4つの信販会社と提携を行っています。そのため、「A社とB社で審査に落ちてしまったがC社で審査に通過できた」という可能性もあります。
公式サイトでも、審査が比較的通りやすいサービスであることを紹介しています。
通常1つの信販会社としか提携を行っていないカーリースサービスよりも、審査に通過できる確率は高いでしょう。さらに、リース料金が安いということも、審査の通過確率を高める大きな利点となっています。
カーリースはメリットもやばい!利用する良さとは?
カーリースには、マイナスの意味でやばいと言われている理由もありますが、実はプラスの意味でやばいと言われていることもあります。
詳しく解説していきます。
初期費用・頭金なしでも車に乗り始められ、契約期間中は一定額で車を維持できる
車を購入する場合、一般的には頭金を支払います。さらに初期費用もかかるため、乗り始めの際には大きな金額が必要となります。
一方でカーリースの場合は、初期費用・頭金を支払わなくても車に乗り始めることができます。
その理由は「残価設定」です。
カーリースでは、契約満了時の車両返却時に残る車の価値を、契約当初に予想します。
予想した金額を車両本体価格から引いた金額がリース金額となるため、お得に乗ることができます。
さらに月額料金には、車検や税金・その他メンテナンス費用などが全て含まれています。
そのため、車を所有していると定期的に支払わなければならない出費がなくなり、契約満了までの期間はずーっと一定額で車を維持することができます。
審査の難易度がカーローンよりも低い
カーリースの場合、契約者が希望した車をリース業者が代わりに購入をして、リース業者にお金を支払っていくという流れになります。
契約者が直接ディーラーなどにローンを組むわけではなく間にリース業者がいることから、万が一支払いができなくなってもリース業者が支払えるため、審査の難易度がカーローンに比べて低いと言われています。
定期的に残債なしで車を乗り換えることができる
カーリースでは、契約期間というものがあります。
契約期間は3〜7年が一般的ですが、「新車や新しいモデルが出るたびに乗り換えたい」「子供の成長に合わせて車を乗り換えたい」という方は1年単位で車を乗り換えることもできます。
また購入とは異なり、乗り換えの際にローンが残っているなんて心配もありません。
自分の好きなタイミングで乗り換えをしたり、契約を更新できるのもカーリースのやばい魅力の1つです。
自分はカーリースに向いているのか確かめよう
ここまでは、カーリースがやばいと言われる理由について解説してきました。
やばい言われる理由がわかったところで、自分はカーリースに向いているのかを知っておくことで、後悔せずに利用することができるでしょう。
初期費用をなるべく抑えたい
車を購入する場合、一般的には頭金や諸費用などの支払いがあるため初期費用がかかってしまいます。
一方でカーリースの場合は、頭金などの初期費用なしで月初から毎月定額で車に乗ることができます。
「貯金がないけど今すぐにでも車が欲しい」「大金を1度に車に使いたくない」という方は、カーリースに向いているでしょう。
定期的に車を乗り換えたい
カーリースは契約期間中に月額料金を支払って車に乗れるサービスです。
カーローンの場合はローンを返済するまで車を手放すことができません。
そのため「新型モデルが出たから乗り換えたい」「今の車に飽きた」などでも中々簡単には乗り換えができません。
一方でカーリースは契約が満了すれば、ローンの残りなどもなくすぐに次の車に乗り換えることができます。
車の維持や管理を楽にしたい
カーリースでは、月額料金の中に車にかかる維持費が全て含まれているため、車検や税金・メンテナンスによる突発的な出費がありません。
別途でかかるのは燃料代と駐車場代のみです。
車にかかる費用は毎月定額で明確です。そのため家計の管理がとても楽になります。
また、事業用として車の導入を考えている方にもおすすめです。
カーリースでは減価償却の必要もなく、毎月のリース料金をそのまま経費計上にすることができます。
こんな人はカーリースを契約したらやばいかも。。向いていない人の特徴
確実に支払い総額を安くしたい
カーリースはトータル的に見ると、車を購入するよりも支払総額が高くなります。
その理由は、車両本体価格以外の車検や税金なども月額の料金に含まれるからです。
車をローンで購入した場合は車両本体価格のみ支払います。車検や税金は個人で支払うためその期間は出費が多くなります。
しかしカーリースの場合は、リース料金にプラスして車検や税金なども月額料金に含まれるため、どの期間も一定額で車を維持することができます。
このようにカーリースは車両本体価格以外の諸費用も月額料金に含まれるため、月の支払額は購入よりも高くなります。
初めから車の所有権を自分にしたい
カーリースはレンタカーなどに比べて、自由に使用できるのが特徴です。
しかし車の所有名義はレンタカー同様自分ではなくリース会社になります。
元々カーリースは会社が個人の代わりに車を購入し、お得に車を所有できるためあくまでもリース商品となります。
「自分の車」という実感が沸かずにいまいちピンとこない方も中にはいるため、そういう方にはデメリットだと感じるでしょう。
契約当初から、本格的に自分の車として所有したい方には向いていないでしょう。